「インバウンド」という言葉が一般の人にも浸透した日本。それは人口減少への危機感から、政官民ともに大きく捉え始めたためです。日本の経済大国を支えているのは間違いなく世界第4位を誇る人口であり、人口減少を補う為には外需を確保する必要があります。外国人旅行者8名の消費額は人口1人に匹敵します。将来人口1億人を切る日本にとって、インバウンド施策はもはや必然であり国策となっています。
では世界観光市場はどうか。日本国内の観光市場は人口減少ともに縮小が始まっていますが、世界市場は人口増加とともに拡大しています。しかもアジア各国が人口増加だけでなく、途上国が発展することによりGDPが急拡大しており、アジア圏の伸びは今後も確実です。観光のアドバンテージの一つとして、物理的距離があります。アジアの一角である日本。欧米と比べて最も注目されているアジア圏市場を取れる可能性は非常に高いです。インバウンド観光業は日本に来る外国人の争奪戦ではありません。例えば、日本人が海外旅行を検討する際、様々な国や都市を検討するでしょう。国単位で比較検討することもあるでしょうし、国は意識せず色々な都市単位で比較検討することもあるでしょう。どの国も同じです。海外旅行を検討する上で、まずは選ばれないとその先はありません。
・インバウンド事業者同士の信頼関係の醸成
・インバウンド事業の協業体制、パートナーやアライアンス
・インバウンド事業の知見や成功事例、特に他では得られないノウハウ
1社の事業で出来るアプローチは限られても、様々な企業が集まることで大きな展開が可能です。インバウンド観光業は世界戦であり、国対国の争奪戦です。国内で取り合う前に日本を選んでもらわねばならないのです。その為にすべき事は山盛りあるでしょうが、その中の一つに日本の各社が一つのチームとなり、世界市場に戦いを挑むこと。優れた企業が集まり、信頼関係を醸成し、「日本チーム」となり、互いの専門領域で力を発揮することで、世界観光市場でのチャンスを形にすることが可能になります。
我々インバウンドベンチャー会は、この日本のインバウンド観光業を成功させるべく「場」が必要だと考えています。